Fractal
フラクタル製品
暑さを和らぎ、強風をそよ風程度に
フラクタルとは
フラクタルとは自然界が長い年月をかけてつくりだした構造で、葉脈の模様、樹木の枝分かれ等、図形の部分と全体が自己相似になっている幾何学の概念です。
フラクタル構造を用いてつくりだした「スチール製フラクタル」は放熱効果が高く、周囲の気温に対して日よけ自体の温度が極端に上がらないのが特徴で、かつ、明るさを確保しつつ、暑さを感じる赤外線の放射量を低下させる効果があります。さらに、強風がフラクタルを通過するとフラクタル構造により、そよ風程度になる減風効果も兼ね揃えています。これらの性能は電気などのエネルギーを使わずに設置するだけで、その効果が得られ、様々な分野で活躍できる可能性を持っています。
都市部のヒートアイランド現象や温暖化が世界共通の課題となり、気候変動による大型台風の発生など異常気象によって引き起こされる人や住環境、生態系への影響が顕著になってきている現在、「スチール製フラクタル」が持つこれらの性能で、「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に貢献していきたいと考えています。
フラクタル構造を用いてつくりだした「スチール製フラクタル」は放熱効果が高く、周囲の気温に対して日よけ自体の温度が極端に上がらないのが特徴で、かつ、明るさを確保しつつ、暑さを感じる赤外線の放射量を低下させる効果があります。さらに、強風がフラクタルを通過するとフラクタル構造により、そよ風程度になる減風効果も兼ね揃えています。これらの性能は電気などのエネルギーを使わずに設置するだけで、その効果が得られ、様々な分野で活躍できる可能性を持っています。
都市部のヒートアイランド現象や温暖化が世界共通の課題となり、気候変動による大型台風の発生など異常気象によって引き起こされる人や住環境、生態系への影響が顕著になってきている現在、「スチール製フラクタル」が持つこれらの性能で、「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に貢献していきたいと考えています。
※本製品は京都大学および株式会社ロスフィーの特許を実施し、株式会社オズ・ワークが商品化しました。
デザイン
強い日差しが、スチール製フラクタルの立体構造を通して地面に映し出す影が木陰の下にいるような心地よい空間をつくりだします。カラーは鋼板の素材色のほか、塗装品(ホワイト・ベージュ・モスグリーン・ブルー・ブラック等)に加え、別注でご希望の色に塗装できることから、複数の色を組み合わせることが可能です。日よけ、外装・外構部材、内装装飾部材、デザイン性に優れたオブジェとして活用することができます。
利便性のある設計と施工
3次元フラクタル構造を高度な加工技術により、寸法自由度の高い長尺物の製造を実現。梁、桟、垂木などの下地材にビス、ボルトで簡単に設置できる設計となっており、従来の折板のような施工が可能です。
活躍できるシーン
スチール製フラクタルは機能性(遮熱、減風)とデザイン性、施工性を併せ持っています。
公園や駅前広場、教育施設の中庭など、人が集まる場所への設置の他、動植物の育成環境改善のための利用、台風対策で防風フェンスとして
ご利用いただくなど様々なシーンでの活用が可能です。
気候変動による極端な気象状況から暮らしをまもるため、心地よい空間をつくるため、環境インフラ製品として活躍します。
公園や駅前広場、教育施設の中庭など、人が集まる場所への設置の他、動植物の育成環境改善のための利用、台風対策で防風フェンスとして
ご利用いただくなど様々なシーンでの活用が可能です。
気候変動による極端な気象状況から暮らしをまもるため、心地よい空間をつくるため、環境インフラ製品として活躍します。
SCENE.01
公園
⽊漏れ⽇が爽やかに差し込み、ゆったりとしたひと時を過ごせるスペースをつくります。
休憩スペースなどのパーゴラに。
SCENE.02
住宅や施設、インフラなど
強風から人や建物をまもります。
台風や突風などの対策で防風柵、防風フェンスに。
SCENE.03
地域交流施設や福祉施設など
柔らかい光と⼼地よい⾵を導き、穏やかな空間をつくります。
⼈々が集う広場などの⽇よけに。
SCENE.04
農業や畜産、養殖場
過度な温度上昇を抑え、動植物の育成環境をつくります。
農場や飼育場、動物園に。
SCENE.05
外壁、ファサード
室内に適度な光を取り込みながら室温の上昇を抑えます。
住宅や施設の西日対策や目隠しに。
SCENE.06
外構
住宅などの外観デザインと調和し、ほどよい⽬隠しで外でもリラックスできる空間をつくります。
境界部のフェンスに。
SCENE.07
幼稚園、保育園、乳児園
こども達が安心・安全に過ごせる空間をつくります。
園庭や中庭などの⽇よけに。
360℃ VR動画
スマートフォンやパソコンで フラクタルを体感
3つの性能
遮熱性
フラクタル構造は放熱効率が高いため、日よけ自体の表面温度が上がらず、輻射熱を抑えることができます。
防風性
フラクタル構造により、風の勢いを和らげる減風の効果があります。
耐久性
素材に高耐食溶融亜鉛めっき鋼板を採用し、紛体塗装を施しているため、現存する屋外設置用の金属製品と同等以上の耐久性を保有しています。
(塩水噴霧試験方法 JIS Z 2371)
(塩水噴霧試験方法 JIS Z 2371)
遮熱効果
表面温度差比較検証:壁面
スチール製フラクタルを設置して壁面の表面温度を計測した結果、フラクタル本体の表面温度が金属サイディング本体の表面温度よりも低い温度を示していることから、放熱効果が高いことがわかります。
表面温度差比較検証:屋根
夏における街全体の表面温度を下げることにより、国際的な課題となっているヒートアイランドの抑制に貢献。
また、都市部に木陰をつくることにより、熱中症対策、労働生産性の向上等、生活の質の向上に期待ができます。
また、都市部に木陰をつくることにより、熱中症対策、労働生産性の向上等、生活の質の向上に期待ができます。
遮熱性能検証:熱中症対策としての指数 WBGT(暑さ指数)の測定
オズ・ワークの屋外スペースにスチール製フラクタル試験体を設置し、WBGT指数の測定及び暑熱低減効果検証を行った。
測定実施日の気象概要(気象庁「大阪」の日毎データ)
2019年 | 平均気温(℃) | 最高気温(℃) | 平均湿度(%) | 最小湿度(%) | 天気:昼(6:00~18:00) |
---|---|---|---|---|---|
8月9日 | 30.2 | 35.5 | 68 | 46 | 薄雲時々晴 |
地表面温度
日付 | 8月9日 | 平均 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
時間 | 12:00 | 12:15 | 12:30 | 12:45 | 13:00 | 13:15 | 13:30 | 13:45 | 14:00 | 14:15 | 14:30 | 14:45 | 15:00 | |
フラクタル WBGT(℃) |
29.9 | 30.4 | 29.9 | 29.3 | 29.3 | 29.3 | 29.1 | 28.9 | 29.2 | 28.9 | 28.6 | 28.3 | 28.3 | 29.2 |
日なた WBGT(℃) |
34.3 | 34.6 | 33.0 | 32.5 | 32.3 | 32.3 | 31.3 | 31.3 | 32.7 | 31.4 | 31.3 | 30.0 | 30.8 | 32.1 |
最大で4℃、平均でも2.9℃の差が見られました。
<参考>運動に関する熱中症予防指針
WBGT(℃) | 熱中症予防運動指針 | |
---|---|---|
31以上 | 運動は原則中止 | WBGT31℃以上では、特別な場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。 |
28~31 | 厳重警戒 (激しい運動は中止) |
WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。 |
25~28 | 警戒 (積極的に休息) |
WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。 |
21~25 | 注意 (積極的に水分補給) |
WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候を注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
21未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
減風効果
風速46メートルの風を金属製フラクタルにあてたところ、風がフラクタル通過後、フラクタルから1m離れたところでは風速10m以下程度に軽減されています。(シミュレーション図)
フラクタル構造によって風が上下相互に干渉し、風の運動エネルギーを失わせます。(動画)
フラクタル構造によって風が上下相互に干渉し、風の運動エネルギーを失わせます。(動画)
シミュレーション図
動画